オレンジ・スイート精油の使用例
概要
甘く優しい香りで、老若男女を問わず好まれる精油だと思います。
初めて購入した精油がオレンジ・スイートという人も多いかもしれません。
皮膚に塗布するような使い方よりも、入浴剤や芳香剤などとして利用されることが多いのではないでしょうか。
柑橘系果皮を圧搾して得られる精油の特徴として、
- 油に溶けやすく、水に溶けにくい。
- 皮膚刺激がある。
- 酸化しやすい。
※酸化すると皮膚刺激がより強くなるほか、抗菌活性も高まるようです。 - 光毒性がある。
などがありますが、オレンジ・スイート精油は4つ目の光毒性の心配は無いと言われています。
具体的な使い方
アロマバス(入浴剤)に
オレンジ・スイート精油は誘眠作用が期待できますので、お休み前のアロマバスにお勧めです。
しかし、非常に水に溶けにくい精油です。
アロマなお風呂、精油がお湯に溶けるか実験してみた
入浴剤として使用する場合には、必ず乳化剤や分散剤を使用してください。
ブレンド例
- オレンジ・スイート 5滴
- プチグレン 2滴
- ラヴィンツァラ 2滴
- 乳化剤(バスオイルなど) 5ml
※オレンジ・スイートのみでも。
※ラベンダー・アングスティフォリア、ゼラニウム、マジョラム、ローズウッドなど、使用する方がリラックスできる香りを合わせれば、さらに良いでしょう。
芳香浴に
オレンジ・スイート精油のもつ、空気清浄作用や空気防臭作用を利用した芳香浴もお勧めです。
上記のブレンド例から乳化剤を省くだけです。
電気式のディフューザーを使用する場合は、タイマーを1時間以内にセットして稼働させてください。
ずっと稼働させ続けるのは、お勧めできません。
メイク落としに
オレンジ・スイート精油を植物油10mlに1~2滴加え、適量をメイクした肌に塗布し、優しくマッサージ。
メイクが浮いてきたら拭き取り、石けんで洗顔。
食べ過ぎ、下痢、便秘、腸内ガスに
オレンジ・スイート精油は消化促進作用や健胃作用のほか、駆風作用や鎮痛作用も期待できます。
但し、皮膚刺激がありますので、皮膚塗布する場合には注意が必要です。
下のブレンドを痛む箇所に塗布したり、腹部に塗布して時計回りに優しくマッサージしてみてください。
塗布後数分で痛みが消えることが多々あります。
ブレンド例
- オレンジ・スイート 2滴
- プチグレン 2滴
※ラベンダー・アングスティフォリア、カモマイル・ローマンなどでも。 - バジル 2滴
※タラゴン、コリアンダー、ローレルなどでも。 - ペパーミント 2滴
※乳幼児や妊産婦、てんかん患者の方は使用不可。ジンジャーで代用可。 - 植物油 10ml
開封後時間が経過したら、お掃除に
開封後に時間が経過し、酸化したものは皮膚の触れない場所で使いましょう。
抗菌活性が高くなっているので、掃除に使用するのがお勧めです。
『オレンジクリーナー』という商品がありますが、液体洗剤にオレンジ・スイート精油を0.5%程度(洗剤100mlに対し10滴前後)加えて油汚れに。
但し、塗装面やプラスチックを溶かすことがあるので、注意してください。
また排水口の汚れやヌメリには、重曹1カップにオレンジ・スイート精油を20滴程度混ぜ加え、排水口へ。
その後、電子レンジで温めた酢1カップを排水口へ注ぎ、2時間程度放置。その後ぬるま湯で流します。